きょうは二百十日

8月


2016/08/31(水) きょうは二百十日

きょうは立春から数えて210日目の「二百十日」。

この日を境に台風の襲来や悪天候が農作物に被害をもたらすことから、
二百二十日は厄日とされてきたようだ。

なるほど、ぴったしに台風がやって来た。

このころに吹く暴風、特に、二百十日・二百二十日前後に吹く台風を
古くは「野分」(のわき/のわけ)の風と呼んでいた。
野の草を分けて吹きすさぶ風ということから名付けられたもので、
万葉集や枕草子、源氏物語にも登場している。

と、いうことは、今でこそ台風と呼ぶが、随分と昔から二百十日あたりは
激しい風が吹き荒れていたんだろう。
野分は秋の季語でもあり、夏目漱石も「二百十日」、「野分」という作品を
書いている。
「野分」、とはとても文学的な香りのすることばに思えるが、
じつは凶暴な風である。

今年の「野分」はひどすぎる。