BLOG 2019年09月


2019/9/17(火) 令和初、随兵寒合

昨日(敬老の日)は熊本に秋の訪れを告げる
「藤崎八幡宮例大祭」の神幸行列があった。
今年は67団体が参加、約1万4800人の勢子たちが、
飾り馬を先頭に鉦や太鼓、ラッパに合わせて威勢のよい
掛け声で街を練り歩いた。

小さいころの住まいは鳥居隣り。夜明けから参道で
ひとり、見ていた。そんな馴染み深い祭りだが、
大人になって見に行ったことはない。
祭りは見に行かなかったが、報道によると、
熊本の大型バスターミナルのオープンとも重なり、とても
賑わったようだ。

昨年はネットで馬虐待の動画が拡散して全国的に問題になった。
それを受け該当団体は出場自粛、馬追いの練習中にも
虐待がないか、奉納団体の会長や団体の責任者などが見回り、
指導したという。

ところが、夕方のテレビの街頭インタビューで、
「とても良かった、馬もきれいで威勢がよくてワクワクした」
と言う一方で、
「いつもとちがって馬がおとなしい、あばれんからものたりない」
と言っていた。それを受け、スタジオのキャスターは
「ちょっとおとなしかったかなー」とコメントしていた。

昨年の虐待問題から、多くの関係者の努力によって改善することが
出来たのに、
「おとなしかった、迫力がなかった」なんて言うのは、
寅さんだったら、「それを言っちゃおしまいよ~」。

今まで、馬を暴れさせるために酒を呑ませたり、釘状のものを
お尻やモモに突きさしたり、膀胱を掴んだりして馬を興奮させて
いたことはわたしも知っている。

何でも賛否両論はつきもの、100%はあり得ない。
ぜひ来年も今年のようにみんなも馬も安心して楽しめるお祭りに
してほしいと願う。

祭りが終わり、今日から「隋兵寒合」(ずいびょうがんや)。
隋兵とは、お祭りの神幸行列に付き従う武者のこと。
この日を境にだんだんと暑さが和らぎ、朝晩が冷え込んでくるという、熊本に伝わる季節のことば。



2019/9/15(日) 老人の日

15日のきょうは「老人の日」(老人福祉法)。

第三月曜日の「敬老の日」は、
今年は明日の16日。

二日続きの高齢者向けイベントのご案内が
続々とゆうさんの元へ届いた。

昨日は老人会の方々が事務所にゆうさんを訪ねて
来られ、ゲートボールのお誘い。
ゆうさんは、「折角ですが・・・」と
丁重にお断りしていた。

ところが、今朝、
ゆうさん宅にやる気満々、完全装備のご婦人方が
お誘いに来られたそうだ。

「ちゃんと断ったのに・・・
そもそもオレは老人じゃないし、
老人会にも入っとらん」とご立腹。

そんなに怒んないの、
そんな、はらかく(腹を立てる)と
爺さんと言われちゃうよ。

「うっ」
・・・・

仕方なさそうにおとなしくなった。


2019/9/11(水) 未だ停電

今朝のニュースで、千葉県内の停電が
依然46万4千戸で続いていると報じていた。
その影響か、熱中症で搬送された人が
昨日一日で46人、死者も出ている。

電気も水もあって当たり前という環境で生活を
送る今、とにかく身動き取れない状態では
ないだろうか。

高齢の女性がインタビューで、
「今になってこんな目に合わなきゃいけない
なんて・・・ 早く死んでれば楽だったと思う」
と涙ながらに答えていた。
年齢的にとてもお気の毒でならない。

電気、水、無くなるものだと
今更ながらに気づく。


2019/9/9(月) 台風15号

凄まじい勢いで関東を襲った台風15号は、
今、いわき市の東約100kmを北東に移動中。

夜中に直撃した千葉県内は大変な被害を被り、
現在も広範囲にわたり停電が発生、正午現在、
県内の約63万300件が停電している。
東電管内では93万件に及ぶという大変な状況。

亡くなった方や怪我をした人々、
建物や家屋の破損、家屋浸水、
首都圏交通網の混乱などなど台風15号は非情に
容赦なくその力を誇示するかのように強風を
吹き付けた。

台風一過、35度以上の猛暑の地域もある
というのに、冷蔵庫、エアコンが使えないなんて。
夜になるまで何とか回復でないものか。

熊本は今、33度、クーラーをつけていても
辟易する湿気と暑さなのに、現地の方々が心配。
熱中症など何とか体調に気を付けてほしい。


2019/9/4(水) 「やってみる」初めての一人旅

地元社協のTさんが久しぶりに来られた。
合志市の社協は事務所からおよそ4キロ、
そう遠くはない。

Tさんと互いの近況を話す中で、ひとりの男の子の
話に魅かれた。

男の子は13歳、「骨形成不全症」で車椅子の生活。
昼間は地元の中学校に通い、下校後、社協の
放課後デイサービスに通所している。
その男の子が、この夏休みにひとりで、宮崎県の
都城市に住む叔母さんのうちへ遊びに行くと
言い出したという。
それを聞いたお母さんは何と言ったのか定かでは
ないが、とにかく彼はひとりで「やってみる」と
一歩も引かなかったそうだ。

そして、彼は熊本駅から新幹線に乗車して
鹿児島中央駅で「特急きりしま」に乗り換え
都城へ辿り着いた。
およそ3時間の旅だった。

それから、叔母さんのうちに着いてからのこと、
彼は突然、ワーッと大泣きしたという。

ひとりで頑張って気が張っていたところ、
きっと、叔母さんの「よく来たね~」・・・
そんなやさしい言葉に、緊張の糸が切れて
泣いたんだと思う。

この話を聞いて、こちらまで泣けてきた。
初めての一人旅、「やってみる」という言葉、
それは「典子は、今」のワンシーンそのもの、
胸が熱くなった。

13歳の夏、彼にとって、そして送り出した
お母さんにとっても、忘れられない夏休みに
なっただろう。
「よくやったね~」とわたしも拍手をおくりたい。

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骨形成不全症は、骨がもろく弱いため、
骨折しやすく、骨の変形をきたす先天性
の病気です。
小児慢性特定疾患及び難病指定を受けて
いる疾患のひとつで、2万人に1人程度
の頻度で発症すると考えられており、日
本全国で約6,000人の患者さんがいると
推定されています。
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