BLOG 2020年07月


2020/7/29(水) 帰ってきた「きじ馬」

豪雨被災地、人吉市に郷土料理の店「ひまわり亭」
がある。
先の豪雨で店は全壊、店のシンボルである「きじ馬」
も流されてしまった。このきじ馬はつとに有名で、
地元民や観光客に親しまれていたものである。

「きじ馬」とは人吉・球磨地方に昔から伝わる
郷土玩具。
その昔、平家の落人が都の生活を偲び作り始めたと
伝えられている。きじ馬の頭の部分に描かれた
「大」の文字は都の大文字焼を思いながら刻んだ
とも云われている。

「ひまわり亭」の「きじ馬」は全長約4.5㍍、
重さ約800㌔の巨大なオブジェで、女将の
本田さんの友人が樹齢300年以上のスギの木で
製作したそうだ。その友人も今年2月に癌で
他界されたそうで、いわば形見でもある大切な
「きじ馬」だった。

15日、本田さんに朗報が届いた。
「きじ馬」が八代港に漂着しているというのだ。
およそ10日かけて傷だらけになりながらも
たどり着いた。

その間、本田さんはキッチンカーで人吉市内の
被災者に炊き出しをしていたそうだ。
知人から無償で提供してもらった野菜でカレー
や弁当など毎日およそ300食も振る舞った。

そんな人だから、きじ馬は必死に帰ってきたんじゃ
ないかと思う。そう思いたい。
漂着した翌日、「きじ馬」はクレーン車で引き上げ
られ、店まで搬送された。

店主の本田さんや地元の人たちは涙を流しながら
「きじ馬」を迎えたという。

本田さんはきょうもキッチンカーで被災地を
飛び回っている。

「令和2年7月豪雨」被災状況

■熊本県内被害者
(28日 午後7時までの県発表などを基に集計)
〇死者65人
〇行方不明2人

■住宅被害住家被害
〇全壊564棟
〇半壊139棟
〇床上浸水5973棟
〇床下浸水2128棟
〇一部損壊 278棟
〇停電  約100戸
〇断水   678戸
(熊本日日新聞7月29日朝刊より)



2020/7/27(月) 来た!新型コロナウイルス

えっ? ほんと?
熊本で!

新型コロナウイルスの感染者が1日最多21人!
まさか~と耳を疑ってしまうほど驚いた。

21人のうち16人は20代男性が勤務する
企業の同僚と取引先で、県内初のクラスター
(感染者集団)とみられている。

いつかは来ると思っていたけど、ほんと突然
やってきた。
出かけることはないし、来客もお断りしている
から大丈夫とは思うけど、家族がいるからそうは
いかない。 

多分、あっという間に拡大化するだろう。
人間だけの地球じゃないし、歴史上でもいろんな
ものが出現している。
そのつど、人間は犠牲を払って克服してきている。
恐れず、自分を守ることと、もしかしたら無症状
かも知れないという疑いをもって行動しなければ
と思う。

「令和2年7月豪雨」被災状況

■熊本県内被害者
(26日 午後7時までの県発表などを基に集計)
〇死者65人
〇行方不明2人 (八代市1人、芦北町1人)
〇熊本県内避難者
10市町村の47カ所の避難所に753世帯
1519人。
避難所以外の避難生活を送っているとみられる
人は1580人にのぼる。
内訳は自宅が1065人、車中泊が7人、それ
以外は確認中。
まだ把握できていない避難所外の被災者がいる
可能性あり。

■住宅被害住家被害
〇全壊564棟
〇半壊139棟
〇床上浸水5956棟
〇床下浸水2116棟
〇一部損壊 278棟
〇停電  約220戸
〇断水   758戸
(熊本日日新聞7月27日朝刊より)


2020/7/25(土) 豪雨から3週間

え~っと、きょうは何曜日?

日曜以外に夫がいると曜日感覚が狂ってくる。
カレンダーで曜日を確認。
「土曜日か~」。

連休でこういう状態だから、リモートとかテレワーク
とか在宅勤務の人は大変だ。
曜日感覚というより時間感覚までずれてくるんじゃ
ないかな。

昨日の大雨で、合志市でも河川が氾濫し道路が冠水
した。
被災地は発生から3週間たったが、きょうも激しい
雨で復旧作業が一時休止状態。
連休中のボランティアの支援を期待していた合同
ボランティアセンターは二次被害を防ぐため、
受入れを中止している。
初日の23日は天気も良く、開設以来の1100人
以上が駆け付けていただけに雨が恨めしい。

昼過ぎからは晴れるという予想。
おそらく作業が開始されると思う。
地元の中学生や高校生が泥まみれになって懸命に
作業している。
なんという凄い力だろう。

「令和2年7月豪雨」被災状況

■熊本県内被害者
(24日 午後7時までの県発表などを基に集計)
〇死者65人
〇行方不明2人 (八代市1人、芦北町1人)
〇熊本県内避難者
10市町村の47カ所の避難所に753世帯
1519人。
避難所以外の避難生活を送っているとみられる
人は1580人にのぼる。
内訳は自宅が1065人、車中泊が7人、それ
以外は確認中。
まだ把握できていない避難所外の被災者がいる
可能性あり。

■住宅被害住家被害
〇全壊564棟
〇半壊139棟
〇床上浸水5956棟
〇床下浸水2116棟
〇一部損壊 278棟
〇停電  約220戸
〇断水   758戸
(熊本日日新聞7月25日朝刊より)


2020/7/22(水) 大暑

きょうは二十四節気の一つ「大暑」。
1年のうち最も暑いので大暑だけど、これから
もっと暑くなりそうな気配。

熊本市で2日連続で新型コロナウイルスの感染者
が確認された。
20代女性と40代男性の2人でいずれも福岡県内
で陽性患者と接触して感染。最近、福岡も多く
なっている。やっぱり県をまたぐと危険。
気をつけすぎるのも窮屈だけど、もう慣れてしまった
みたい。
もし感染したら人に迷惑をかけることになる。
それも命に関わることだからまだまだ辛抱しないと。

「令和2年7月豪雨」被災状況

■熊本県内被害者
(21日 県発表などを基に集計)
〇死者65人
〇行方不明2人 (八代市1人、芦北町1人)
〇熊本県内避難者
10市町村の避難所に計2065人。
このほか、指定避難所以外の公民館や集会所、
車中泊などで避難生活を送る被災者多数。
〇孤立状態 (20日現在)
車で通行できない「孤立集落」は3市町村4
カ所。

■住宅被害住家被害
〇全壊557棟
〇半壊43棟
〇床上浸水5949棟
〇床下浸水2112棟
〇一部損壊 218棟
〇停電  約260戸
〇断水   514戸
(熊本日日新聞7月22日朝刊より)


2020/7/21(火) 行方不明者発見されず

暑い日が続く。

被災地の方々が心配。
ご高齢の方、復旧作業に汗を流す住民やボランティア
で頑張っている人たちの体調が気がかり。

新型コロナウイルスの影響で県内在住のみの
ボランティアで、人出が全く足りないという。
みなさん無理しているのではないだろうか。

きょうも30度超えの炎天下、懸命な作業が続いて
いる。

何にもできないけど、被災地の皆さんのご健康を
祈っております。
どうかお気をつけて。

「令和2年7月豪雨」被災状況

■熊本県内被害者
 (20日 県発表などを基に集計)
〇死者65人

〇行方不明2人 (八代市1人、芦北町1人)

〇熊本県内避難者
11市町村の避難所に計2101人。
このほか、指定避難所以外の公民館や集会所、
車中泊などで避難生活を送る被災者多数。

〇孤立状態
車で通行できない「孤立集落」は3市町村4
カ所。

■住宅被害住家被害
〇全壊557棟
〇半壊43棟
〇床上浸水5914棟
〇床下浸水2074棟
〇一部損壊 214戸
(熊本日日新聞7月21日朝刊より)


2020/7/19(日) 支援の輪

雲行きがあやしいが、今のところ快適な気温。

被災地では復旧に向けて懸命な作業が進んで
いる。
県内のボランティアも日を追うごとに増え、
支援活動も活発化している。

熊本地震で甚大な被害が出た益城町と南阿蘇村
のボランティア団体は「全国から受けた支援の
恩返しをしたい」と被災地で重機を活用した
作業に奔走している。

あるご高齢の女性がテレビのインたビューに
「なさけがうれしかですね」と涙ながらに
話していた。
久しく「なさけ」という言葉を聞いたような
気がする。
日本にはまだ「情け」が生きていた。

今もお二人が行方不明で、明日から自衛隊や
県警、消防などの関係機関が延べ1800人で
捜索を行うと発表されている。
一刻も早く発見されて、ご家族と対面できます
ように。

「令和2年7月豪雨」被災状況

■熊本県内被害者
 (18日 午後7時までの県発表などを基に集計)
〇死者65人

〇行方不明2人 (八代市1人、芦北町1人)

〇熊本県内避難者
10市町村の避難所56カ所に計2080人。
このほか、指定避難所以外の公民館や集会所、
車中泊などで避難生活を送る被災者多数。

〇孤立状態
車で通行できない「孤立集落」は3市町村5
集落。計40人が本人の意向で集落に残って
いる。

〇断水 停電
八代市や球磨村などの687戸で続いており、
通水状況が不明の地区もある。
停電は約280戸が復旧していない。

■住宅被害住家被害
〇全壊557棟
〇半壊43棟
〇床上浸水5895棟
〇床下浸水1990棟
〇一部損壊1047戸
(熊本日日新聞7月19日朝刊より)

***************************************
この度の豪雨災害について、わたくしどもへ
多くの方々からご心配のメールやお電話を頂き、
心から感謝申し上げます。
当方は県北の合志市で、11日時点、警戒レベル3
の避難準備が発令されていますが、立地上、安全な
地域でございます。
どうか、ご安心いただけましたら幸甚に存じます。
ほんとうにありがとうございます。
          白井のり子・スタッフ一同



2020/7/18(土) 熊本豪雨2週間

今日で2週間。

県内の死者は65人、
このうち65歳以上の高齢者は55人15で85%。

年代別でもっとも多いのは80代の27人、
60代12人、70代11人、90代が8人、
30代以下はいない。
死因は、水死(疑い含む)が53人と最も多く、
ほとんどが自宅や入所していた施設の屋内外で
発見されている。

想像だにしなかった外水氾濫による泥水の強襲、
あっ、と発した途端に天井まで届くような泥水の
浸水。あまりも突然の出来事に逃げることさえできな
かったんだろう。

何事もそうだけど、命を守る行動にやりすぎという
ものはない。
え、そこまで考える、というくらいの事前準備を
しておかなきゃと思う。

そろそろ地震の時の避難袋も入れ替えなくては。
そろそろじゃなくすぐ!

「令和2年7月豪雨」

■熊本県内被害者 (17日 午後7時現在)
〇死者65人

〇行方不明2人

〇孤立状態
車で通行できない「孤立集落」は4市町村6集落。
計117人が本人の意向で集落に残っている。

〇断水 停電
八代市や球磨村などの687戸で続いており、通水
状況が不明の地区もある。停電は約280戸が復旧
していない。

〇熊本県内避難者 (16日現在)
10市町村が設けた避難所57カ所に計2032人。
このほか、指定避難所以外の公民館や集会所、車中
泊などで避難生活を送る被災者多数。

■住宅被害住家被害 (県集計 17日現在)
〇全壊555棟
〇半壊37棟
〇床上浸水5525棟
〇床下浸水2045棟
〇一部損壊687戸
(熊本日日新聞7月18日朝刊より)


2020/7/17(金) 藤井聡太棋聖 誕生

藤井君、いや、藤井さん、えっと。

もう気軽に君付けで呼べなくなった。
凄い人になった~。

勝負の世界は年齢など関係ない、実力が
ものをいう。
上位の人たちと戦って、勝てば位が上がってゆく。
藤井棋聖は若干17歳で、将棋の世界で
ぐんぐんぐんと聖域に近づいている。

なんだか風格さえ感じられる昨今、
それでもインタビューの声は中学生の頃と
変わっていない、そこが何だかホッとする。

和装も似合うようになって、藤井ファンとしては
頼もしくもあり嬉しいことだけど、子どもが
大きくなってどっか羽ばたいていくような、
一抹の寂しさも覚える。

どんよりとした曇天に、フワーっと明るい陽が
差し込んできたような出来事。

藤井棋聖 おめでとうございます。

■熊本県内被害者 (16日現在)
〇死者65人 
▽球磨村24人(うち特別養護老人ホーム「千寿園」
14人) ▽人吉市20人 ▽芦北町11人 ▽八代市
5人 ▽山鹿市2人 ▽津奈木町3人

〇行方不明2人

■孤立状態 (16日 正午現在)
〇車で通行できない「孤立集落」は芦北町や八代市
の6カ所で117人。

■断水 (15日 午後1時現在)
〇あさぎり町など6市町村の約1400戸。

■熊本県内避難者 (15日 午後6時時点)
〇人吉市や球磨村、八代市など12市町村が設けた
避難所で計約2023人。
このほか、指定避難所以外の公民館や集会所、車中
泊などで避難生活を送る被災者多数。

■住宅被害 (県集計 15日時点)
〇全壊545棟
〇半壊26棟
〇床上浸水5526棟
※さらに増える可能性がある。
(熊本日日新聞7月17日朝刊より)


2020/7/16(木) ひとときの長閑さ

晴れようかどうしようかと迷っているような空模様。

少し明るくなると、カエルが鳴き、セミも鳴く。
庭のダリアに蝶が舞い、蜂が蜜を吸う。

ハチ「ちょっと先に入ってるし、あっち行って」


チョウ「ここの蜜おいしそうなんだけどな~ ダメ?」
ハチ「ダメ! だって密でしょ!」


チョウ「うん?チョット何言ってるのかわかんないんですけど。」
ハチ「だから密だってば あっち行って!」



チョウ「こっちの蜜はあまいよ~」
ハチ「は、チョー やばいんだけど。」

セミの抜け殻もあちこちに。
ゴーヤも順調。        
いつもの風景がこんなにも美しく、
とても大切なものに思えたことはなかった。
ただ、庭に出るだけで「ありがたさ」を感じる。

■熊本県内被害者 (15日現在)
〇死者65人 
▽球磨村24人(うち特別養護老人ホーム「千寿園」
14人) ▽人吉市20人 ▽芦北町11人 ▽八代市
5人 ▽山鹿市2人 ▽津奈木町3人

〇行方不明2人

■孤立状態 (15日 正午現在)
〇車で通行できない「孤立集落」は多良木町の槻木
など4市町村の8カ所で134人。

■断水 (15日 午後1時現在)
〇あさぎり町など6市町村の約1400戸。

■熊本県内避難者 (14日 午後7時時点)
〇人吉市や球磨村、八代市など12市町村が設けた
避難所で計約2127人。
このほか、指定避難所以外の公民館や集会所、車中
泊などで避難生活を送る被災者多数。

■住宅被害 (県集計14日分)
〇人吉市や八代市、球磨村など28市町村で計
8134棟。
〇全壊545棟
〇半壊25棟
〇一部損壊85棟
〇床上浸水5525棟
〇床下浸水約1987棟
※さらに増える可能性がある。
(熊本日日新聞7月16日朝刊より)


2020/7/15(水) 静かな盆

店内に入って気づいた。

「えっ あ~お盆か~」
鉢盛や寿司盛、落雁などが並んでいる。
そう、このあたりは7月盆。

いつもなら、賑やかで活気ある店内もなんだか
静かで気落ちしてしまう。
「コロナでね~帰省する人もいないし、
本家に集まっての飲み会もないみたい」と中年の
店員さんがこぼしていた。
そういえば、お墓参りの人も歩いていない、
こんなお盆って初めてじゃないかな~。

■熊本県内被害者 (14日現在)
〇死者64人 
▽球磨村24人(うち特別養護老人ホーム「千寿園」
14人) ▽人吉市19人 ▽芦北町11人 ▽八代市
5人 ▽山鹿市2人 ▽津奈木町3人
※県は64人の死因も初めて公表。疑いを含め8割
が水死だった。

〇行方不明5人 (死者と重複する可能性も含む)

■孤立状態 (14日 正午現在)
〇車で通行できない「孤立集落」は1カ所減り、
八代市、芦北町、多良木町、球磨村の計8カ所。
希望する住民計137人が現地に残っている。

■断水 (14日 午後1時現在)
〇あさぎり町や球磨村、八代市など5市町村の約
1400戸。

■熊本県内避難者 (13日 午後7時現在)
〇人吉市や球磨村、八代市など13市町村が設けた
避難所で計約2099人に上る。
このほか、指定避難所以外の公民館や集会所、車中
泊などで避難生活を送る被災者多数。

■住宅被害 (13日 午後1時現在)
〇人吉市や八代市、球磨村など28市町村で計
8134棟。
〇全壊545棟
〇半壊25棟
〇一部損壊63棟
〇床上浸水5531棟
〇床下浸水約1970棟
※さらに増える可能性がある。
(熊本日日新聞7月15日朝刊より)


2020/7/14(火) 豪雨から10日目

昨夜からずっと雨が降り続いたが、天気予報
のとおり昼過ぎから青空がのぞいている。
このまま梅雨が明ければいいのに。

■熊本県内被害者 (13日現在)
〇死者64人 
▽球磨村24人(うち特別養護老人ホーム「千寿園」
14人) ▽人吉市19人 ▽芦北町11人 ▽八代市
5人 ▽山鹿市2人 ▽津奈木町3人
※県は64人の死因も初めて公表。疑いを含め8
割が水死だった。

〇行方不明6人
▽八代市2人 ▽津奈木町2人 ▽芦北町1人 ▽
球磨村1人
※県が11日までに氏名を公表した死者・不明者
計62人のうち、65歳以上の高齢者は8割強の
52人。

■孤立状態 (12日 正午5時現在)
〇車両が通行できずに孤立状態となっているのは、
八代市、芦北町、多良木町、球磨村の9カ所。

■断水 (13日 午後1時現在)
〇球磨村やあさぎり町など5市町村の少なくとも
2500戸。

■熊本県内避難者 (12日 午後5時半現在)
〇人吉市や球磨村など19市町村が設けた避難所で
計約2200人に上る。
このほか、指定避難所以外の公民館や集会所、車中
泊などで避難生活を送る被災者多数。

■住宅被害 (12日現在)
〇全壊545棟(八代市など4市町村)
〇半壊14棟(芦北町など4市町村)
〇床上浸水5530棟(人吉市や球磨村など20市
町村)
〇一部損壊・床下浸水約2000棟
(熊本日日新聞7月14日朝刊より)


2020/7/13(月) 今日も雨

朝のニュースで、被災地の様子をうかがう。
ほんとうにお気の毒で切ない。
それでも、懸命に泥を運んだりして、ひたすら
復旧に励まれている姿に胸が熱くなる。

旅館や飲食店のご店主は
「もうやっていけないだろうな」と言いながら、
お皿などを丁寧に洗っている。
今は片付けのことで精いっぱいでしょう。
きのうは手伝いの方が熱中症の疑いで救急車で
運ばれたそうだ。
雨が上がると今度は暑さがやってくる。
言葉では簡単だけど、「どうか無理なさらない
ように」としか申し上げようがない。

今夜は線状降水帯の恐れありの予報が出ている。
「令和2年7月豪雨」はまだ続く。

■熊本県内被害者 (12日現在)
〇死者63人 
▽球磨村23人(うち特別養護老人ホーム「千寿園」
14人) ▽人吉市19人 ▽芦北町10人 ▽八代市
5人 ▽山鹿市2人 ▽津奈木町3人 ▽住所不明
1人

〇心肺停止1人
▽八代市1人

〇行方不明6人
▽八代市2人 ▽津奈木町2人 ▽芦北町1人 ▽
球磨村1人
(NHK 7月12日20時48分)
※県が11日までに氏名を公表した死者・不明者
計62人のうち、65歳以上の高齢者は8割強の
52人。

■孤立状態 (12日 正午時点)
〇熊本県によると、12日正午時点で、車両が通行
できずに孤立状態となっているのは、5つの市
町村の16集落で合せて472人に上る。
(NHK 7月12日16時38分)

■熊本県内避難者 (10日 午後7時半現在)
〇県内30市町村の指定避難所計185カ所に、少
なくとも864世帯、2449人。
このほか、指定避難所以外の公民館や集会所、車中
泊などで避難生活を送る被災者多数。

■住宅被害 (県のまとめ10日現在)
〇全壊361棟 (うち八代市338棟)
〇半壊14棟
〇床上浸水4908棟
※(球磨村とあさぎり町は調査中で被害棟数は増え
る見通し)
(熊本日日新聞7月12日朝刊より)


2020/7/12(日)「令和2年7月豪雨」

夜来の雨、9時頃止む。

県南はまた激しい雨で球磨川の水位が上昇している。

今、一番求められているのは、とにかく雨が上がること。

被災地ではボランティアのなど支援の手が不足している。
新型コロナウイルスへの感染を防ぐため、対象を
県内在住者に限定したことが要因。
11日は187人が新たにボランティアを希望したが、
土砂災害レベル4の発令で受け入れを中断したという。
コロナと雨が災害復興の行く手を阻んでいる。

■熊本県内被害者 (11日現在)
〇死者61人 
▽球磨村23人 ▽人吉市19人 ▽芦北町10人
▽八代市4人 ▽山鹿市2人 ▽津奈木町2人
▽住所不明1人

〇心肺停止1人
▽八代市1人

〇行方不明6人
▽八代市2人 ▽津奈木町2人 ▽芦北町1人
▽球磨村1人
※県が11日までに氏名を公表した死者・不明者
計62人のうち、65歳以上の高齢者は8割強の
52人。

■熊本県内避難者 (10日 午後7時現在)
〇県内30市町村の指定避難所計185カ所に、
少なくとも864世帯、2449人。
このほか、指定避難所以外の公民館や集会所、車中泊
などで避難生活を送る被災者多数。

■土砂崩れや崩壊による集落の孤立 (11日現在)
〇芦北町などの10カ所で、少なくとも283人が
孤立している。

■住宅被害 (県のまとめ10日現在)
〇全壊361棟 (うち八代市338棟)
〇半壊14棟
〇床上浸水4908棟
※(球磨村とあさぎり町は調査中で被害棟数は増える
見通し)
(熊本日日新聞7月12日朝刊より)

県内12日午後6時までの雨量は多い所で150㍉の
予報。氾濫や土砂崩れなど、まだまだ予断を許さない状況。


2020/7/11(土) 県内死者60人に

昨夕から断続的に雨が降り続いている。

10日時点で県内の死者は60人になった。

県南を襲った豪雨から1週間。
避難所の人々は眠れないという。
一夜で日常生活が一変し、多くの人との同居を強いられ、
先行きのことなど思ったら・・・どんなに苦しいだろう。

■熊本県内被害者 (10日現在)
〇死者60人 
▽球磨村20人 ▽人吉市19人 ▽芦北町10人
▽八代市6人 ▽山鹿市2人 ▽津奈木町1人
▽住所不明2人

〇行方不明9人
▽球磨村4人 ▽八代市2人 ▽津奈木町2人
▽芦北町2人

■熊本県内避難者 (10日 午前10時半現在)
〇県内26市町村の指定避難所だけで少なくとも
156カ所に603世帯、2226人。
このほか、指定避難所以外の公民館や集会所、
車中泊などで避難生活を送る被災者多数。

■土砂崩れや崩壊による集落の孤立 (10日正午時点)
〇車での往来が出来ない集落、13集落
▽芦北町5 ▽球磨村4 ▽八代市・あさぎり町・
多良木町・五木村が各1
このほかにも各市町村が孤立集落している集落も
ある。
(熊本日日新聞7月11日朝刊より)

県内まだ雨が続き、氾濫や土砂崩れなどに
いつ襲われるかわからない状況。
合志市も「避難準備・高齢者避難開始」発令中。


2020/7/10(金) 新たに4人死亡

9日、新たに4人の死亡が確認された。

ついに熊本地震の死者数を超えてしまった。
日を追うごとに被害が広がりそう。
被災地ではボランティアの受け付けも始まったが、
コロナの影響で県内在住者のみの支援となり、
片付けもなかなか進まない。

■熊本県内被害者 7月9日現在
〇死者59人 
▽球磨村の渡地区で特別養護老人ホーム「千寿園」が
球磨川の氾濫により14人が死亡、ほかに5人が死亡し、
村内の死者は計19人。
また ▽人吉市18人 ▽芦北町10人 ▽八代市6人
▽山鹿市2人 ▽津奈木町1人 ▽豪雨で流されて海で
見つかった3人。
〇心肺停止1人 (人吉市)
〇行方不明10人 (球磨村5人・八代市、津奈木町の
各2人・芦北町1人)

■9日 午後1時現在
〇避難者
県内22市町村の指定避難所93カ所に少なくとも
493世帯、2055人が避難。
このほか、指定避難所以外の公民館や集会所、車中泊
などで避難生活を送る被災者多数。
(熊本日日新聞7月10日朝刊より)

10日午前11時37分現在、雷と同時に
激しい雨が降ってきた。かなり激しい。
夕方まで梅雨前線停滞で降り続くと予報が
出ている。
自然が相手だから気を付けようがないけど、
とにかく、気を付けよう。


2020/7/9(木) 被災5日目

昨日は晴れ間が広がり、救出活動が進んでいる。
とにかく飲食物が確保できるだけでも・・・。

被災地では家屋に入った泥を掃除したり、
道路に散乱する家電や車など流されてきた物の
片づけを始めた。

人吉は温泉の名所として人気の観光地なのに、
コロナの出現で休業状態に陥ってしまった。
それで、つい先だって旅館の女将さんたちが県庁を
訪れ、知事に現状を話されたばかりなのに。
市内の旅館やホテルは浸水被害ですぐには営業が
出来ない状態。

8日現在
〇死者55人 〇心肺停止4人 〇行方不明9人
〇避難者 県内19市町村の指定避難所149カ所に
少なくとも370世帯、2131人が避難。
このほか、指定避難所以外の公民館や集会所、
車中泊などで避難生活を送る被災者多数。
(熊本日日新聞7月9日朝刊より)

今日、昼過ぎから再び大雨の予報が出ている。
地盤も緩んでいるし、県内全域何が起こるか
わからない。

雨、地震、コロナ、天任せなのか。


2020/7/8(水) 熊本県内死者54人

昨夜もかなりの雨が降った。

豪雨は県北にも広がり、最北の山鹿市で2人が
亡くなるなど、その勢力はまだ衰えていない。

7日現在
〇死者54人 〇心肺停止2人 〇行方不明は10人
球磨村の災害対策本部によると、7日朝の時点で
全78集落ののうち、まだ大半で車が入れず、
400人以上が孤立状態という。
芦北町では孤立した集落に自衛隊員が徒歩で食料や
水を運搬。ただ人力では1人当たり1~2日分の食料
しか届けられないのが現状。
   (熊本日日新聞7月8日朝刊より)

今、電気も水も、食べるものもない孤立状態の
人たち、三密など言ってられないという避難所で、
不安におののく人たちがいる。

今晩からまた豪雨の予想、まだまだ気が抜けない。


2020/7/7(火) 避難勧告

昨夜19時15分に避難勧告【警戒レベル4】
全員避難のエリアメールを受信。

近くを流れる菊池川は氾濫危険水位を超えている。

菊池川までは車で3分の距離だけど、自宅からは
相当下るので浸水の心配はないと思う。
ただ、ここは田んぼに囲まれているので、
このまま降り続けば床下浸水するかもしれない。

午前11時30分現在、
線状降水帯がまたこの辺りを含めて覆いそう。


〇熊本県南地域の豪雨被害
 死者49人。心肺停止1人。行方不明11人
 に上り、警察と消防、自衛隊などが捜索を
 続けているが激しい雨に阻まれ難航。
 6日午前10時時点で、7市町村59集落の
 最大2700世帯の安否が確認できていない。
     (7月7日熊本日日新聞朝刊より)



2020/7/6(月) 県南豪雨 被害甚大

今朝のテレビの映像で絶句。

あまりにも・・・。

たくさんの人が亡くなり、行方不明の人々がいる。
泥まみれの町で呆然と立ち尽くす人々、
歩道に逆立ち状態の車、川は勢い衰えず、
冷蔵庫やピアノを軽々と押し流している。

熊本日日新聞の朝刊に掲載された被害の模様。

5日朝の時点で、
球磨村など8市町村の少なくとも約120集落
約2100世帯が土砂崩れや道路冠水などで
〝孤立状態〟になり、救助活動が続いた。

5日午後1時30分現在、
14市町村の86カ所の避難所に約200世帯
約1500人が避難する。

人吉市中神町で堤防が約30㍍にわたって決壊
するなどした球磨川流域では約100㌶
(東京ドーム約230個分に相当)の約6100戸
で浸水被害が発生。

5日午後10時現在、
死者22人(芦北町9人・人吉市9人・八代市3人・
津奈木町1人)
心肺停止18人(球磨村16人・芦北町1人・
人吉市1人)
行方不明11人(球磨村5人・人吉市3人・
津奈木町2人・芦北町1人)

6日13時30分
今も雨が続いている。
おそらく県南部は激しい雨だろう。
土砂災害、河川の増水、氾濫の危険性が
高まっている。

何はともあれ「命」を守って!


2020/7/5(日) 球磨川氾濫

きのう4日、梅雨前線の影響で県南地域は
観測史上、最大を更新するような豪雨に見舞われた。

気象庁は4日午前4時50分、県南を中心とする
16市町村に大雨特別警報を発表。
2013年の運用開始以来、県内で初めてという。

県北の合志市も雨は降っていたが、県南の人吉・
球磨地方の雨の激しさはテレビで見る限り尋常では
なかった。
そして、球磨川の濁流は生き物のような勢いで
町を飲みこもうとしていた。

一夜明け、2人死亡16人心肺停止、9人不明。
球磨川は氾濫し、各地で土砂崩れ浸水被害が
相次いでいる。被害の全容はまだ不明。

地元の高齢の人たちが、避難所でのインタビューで
「こぎゃん雨は生まれてから経験したことはなか」と
口を揃えて言っていた。

今も行方不明者の捜索が必死に行われているのに、
今日の夜から明日の午前中まで、また雨が予想
されている。

※早々に、わたくしどもにご心配のお電話やメールを
いただきありがとうございました。
わたくしの住まいは合志市で県北にあたり、雨は降り
ましたが被害が出るほどの雨量ではありませんでした。
被災地は鹿児島県との県境、球磨川の流域にあたる
地域です。例年ですと球磨川は今ごろアユ釣りや
球磨川下りなどで賑わう、大変穏やかな川なのです。
ほんとに信じられない出来事です。
今夜からの雨がひどくならないよう祈っております。
この度は、ご心配をいただき感謝申し上げます。


2020/7/1(水) 熊本大空襲

1945年7月1日は、
米爆撃機B29による熊本大空襲があった日。

空襲の目標となったのは、現在、母が住んでいる周辺。
今は学校が立ち並ぶ文京地区だが、当時は軍隊など
軍事施設が集約されていた地域。
息子の母校の中学校など周囲の学校もほとんどが
軍の施設跡。
だから、徹底して爆弾を投下され、街を焼かれた。

その後8月10日にも空襲があり、2回の空襲で
617人の命が犠牲となり、1317人が重軽傷、
家屋被害は約1万2千戸に上った。-「新熊本市史」より-

熊本大空襲は、熊本の人にも意外と知られていない。
当時、生まれたばかりの赤ちゃんが今では75歳。
語り継ぐ人が年々、少なくなってくる。