2017/04/14(金) 熊本地震1周年
14日の地震は丁度、車に乗って
自宅へ帰る途中の出来事だった。
午後9時26分、車が左右に揺れた。
ん?・・・故障?
よもやそれが地震とは微塵にも思わず、
不思議な感覚のままでマンションの駐車場へ着いた。
そこには着の身着のままの住人が集まり、
ただならぬ雰囲気を醸していた。
母もその中で呆然としていた。
お隣のおばちゃんから「大丈夫だったね~?」
と尋ねられ、
何のことかだか理解できずに、
「何かあったんですか?」と、なんとも
場違いな返答をしてしまった。
みんな、口を揃えて「今から避難所に行く」
と言っていた。
そうとうの揺れだったようだ。
それから・・・
16日未明のこと、
ガタガタガタ シャンシャンシャン(ガラス音)
ドーン ガシャッガシャッ
あの音、あの音は忘れられない。
熟睡していたところへ、激しく揺り起こされた。
一瞬「なに? だれ? えっ 地震?」
もうろうとした状態から地震と認識するまでに、
どれくらいの時間がかかったんだろう。
実際には何秒だったのかもしれないが、
いろんなことを考えていたように思う。
今まで、こんな大きな地震なんて
経験したことがないから体中が
戸惑っていたのだと思う。
わたしの感覚では16日は一晩中、揺れていた。
空襲警報のようなサイレンが鳴り響き、
四方から街頭スピーカーの妙に冷静な
アナウンスが聞こえていた。
あれから丸1年が経った。
未だ、地震による関連死が伝えられ、
3月31日時点で2万206世帯4万7725人が
県内外の仮設住宅や公営住宅で「仮住まい」を
強いられている。
被災住宅の解体も約1万4千棟のが残っており、
自宅再建のめどが立たない被災者も多い。
東北地震も、
熊本地震もまだ終わっていない。
今日は1年という節目の日、
亡くなった方々のご冥福と
多くの被災者の方々のご健康を祈ろう。