熊本地震関連のニュースからピックアップ -2019年9月-
熊本地震関連ニュースピックアップは、熊本日日新聞の記事より抜粋しています。
2019年9月1日(日) 熊本地震1236日目
■益城町仮設 木山集約へ
熊本地震の被害者が暮らす益城町の建設型仮設住宅団地17カ所について、町が2020年6月から木山仮設(220戸)に集約する方向で最終調整していることが31日、分かった。県内最大のテクノ仮設(516戸)など残りの16団地は順次閉鎖していく。
仮設団地の集約は、空室の増加によって入居者が孤立するのを防ぎ、防犯面の不安をなくす狙いがある。
2019年9月5日(木) 熊本地震1240日目
■地震復興に感謝 清和文楽上演へ
お菓子の香梅(熊本市)は、2016年の熊本地震で被災した阿蘇西原工場の新工場落成祈念として24日、中央区の水前寺成趣園内の出水神社の能楽殿で清和文楽「雪おんな」を上演する。復興への感謝とともに、熊本の伝統文化を発信しようと企画した。「雪おんな」は熊本ゆかりの作家小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の原作で、作家の半藤一利さんが脚本を手掛けたオリジナル作品。清和文楽人形芝居保存会と清和文楽の里協会が演じる。
2019年9月6日(金) 熊本地震1241日目
■熊本地震後も大きい力
熊本地震の震源地に近接する日奈久断層帯について静岡県立大などの研究グループが5日、「断層帯の中央部に熊本地震後も大きな力がかかっている」との調査結果を発表した。「断層帯の南側は、熊本地震で力が解消されていない可能性もある」と指摘した。
2019年9月15日(日) 熊本地震1250日目
■俵山ルート全線開通
熊本地震で大きな被害を受けた県道熊本高森線・俵山ルート(西原村小森―南阿蘇村河陰、全長約10㌔)が14日、復旧工事を終え3年5カ月ぶりに全線開通した。全区間で迂回の必要がなくなり、大動脈の完全復旧で、阿蘇地域の観光や経済の復興が期待される。
2019年9月20日(金) 熊本地震1255日目
■熊本地震の復旧補助 県22事業も不正確認へ
益城町で、熊本地震の宅地復旧に絡み補助金の不正受給が発覚した問題で、県は「中小企業等グループ施設等復旧整備補助事業」(グループ補助金)など県補助分の22事業についても、同様の不正がないか確認を始めた。対象は3月末現在で5592件、補助総額は約1434億5800万に上る。
2019年9月21日(土) 熊本地震1256日目
■うつ病リスク2倍以上
県は20日、熊本地震で仮設住宅などに入居した被災者を対象とした心理面の健康調査の結果を公表した。2017年から調査を続けており、依然として約1割がうつ病などにつながる恐れがある「高度」のリスク状態にあった。住まいの分類別で最も高かったのは、新たに調査対象とした災害公営住宅の10.1%だった。調査は今年3~6月に実施。「神経過敏に感じる」などの質問を5段階評価で開き、リスクを数値化した。18歳以上の19市町村の1万6320人のうち、46%にあたる7559人が回答した。うつ病やアルコール依存症につながる恐れがある「高度」判定は、災害公営住宅の10.1%のほか、建設型仮設住宅が8.6%(前年比0.3㌽減) 、借り上げ型のみなし仮設住宅は8.9%(0.8㌽増)。
2019年9月26日(木) 熊本地震1261日目
■4.3㌶仮換地案承認
熊本地震で大きな被害が出た益城町中心部の復興土地区画整理事業(28.3㌶)で、県の審議会(会長・両角光男熊本大名誉教授)は25日、町役場仮設庁舎で会合を開き、新たに地権者の同意が得られた14街区(約4.3㌶) に101区画を配置する仮換地案を原案通り承認した。県が近く追加指定する。