熊本地震関連のニュースからピックアップ -2020年4月-

熊本地震関連ニュースピックアップは、熊本日日新聞の記事より抜粋しています。

2020年4月1日(水) 熊本地震1449日目

■仮設入居減 防犯に懸念
熊本地震からやがて4年。熊本市のプレハブ仮設住宅は入居者の減少で防犯面の懸念が高まっている。今年に入り、空き部屋のガラスが割られる事案などが発生。市は玄関先にセンサーライトを設置するほか、災害公営住宅の空き部屋などを活用して自宅再建までの「一時転居」を呼び掛けている。

2020年4月2日(木) 熊本地震1450日目

■復興住宅 全1715戸完成
益城町が熊本地震の被災者向けに整備した災害公営住宅(復興住宅)「馬水団地」が完成し、31日に町保健福祉センターで鍵の引き渡しがあった。これで県内12市町村で進められた計68団地1715戸の復興住宅がすべて完了した。

2020年4月3日(金) 熊本地震1451日目

■東海大阿蘇校舎 一般公開を延期
県は2日、熊本地震「震災ミュージアム」の中核拠点となる東海大学阿蘇キャンパス校舎(南阿蘇村)について、保存工事が完了した1号館と断層の一般公開を当面延期すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため。

2020年4月7日(火) 熊本地震1455日目

■引っ越し支援 人出不足 仮設から復興住宅へ(益城町)
熊本地震の災害公営住宅(復興住宅)が3月末に全て完成し、仮設住宅からの転居がピークを迎える。中には自力で引っ越しが困難な高齢世帯もあり、益城町では町社会福祉協議会の「復興ボランティアセンター」が支援する。ただ、地震から4年がたち市民ボランティアが大幅に減っている上、新型コロナウイルスが人出不足に拍車をかけている。引っ越しボランティアの応募は熊本地震関係のボランティアの総合窓口「くまもと災害ボランティア団体ネットワーク」まで ☎096(288)4117。

2020年4月11日(土) 熊本地震1459日目

■仮住まいなお 3122人 1年で8割減
県は10日、2016年4月に発生した熊本地震の応急仮設住宅の入居状況(3月末現在)を発表した。14日で震災から4年を迎えるが、なお3122人(1296世帯)が仮住まいを続けており、被害者の生活再建は引き続き最大の課題となっている。入居者数は前年同月の1万6519人(7304世帯)と比べて81.1%減。ピークだった17年5月末の4万7800人(2万255世帯)からは93.5%減った。この1年間で玉名、玉東、山都、氷川の4市町村で全員退去した。入居者の内訳は、建設型住宅が1392人(592世帯)、借り上げ型のみなし仮設住宅は1689人(687世帯)、公営住宅など41人(17世帯)だった。

■復興住宅5割 高齢世帯 県が調査 単身も3割超える
熊本地震の被災者向けに県内12市町村が整備した災害公営住宅(復興住宅)の入居世帯のうち、65歳以上の高齢者世帯が全体の5割を占め、高齢者の単身世帯も3割を超えていることが10日、県の調査でわかった。調査対象は3月31日時点で入居する計1542世帯。高齢者世帯(790世帯)は全体の51%、高齢者の単身世帯(511世帯)は33%に上った。

■県内への義援金 累計532億円に
県は10日、熊本地震の被災者支援で県と日本赤十字社、共同募金会に寄せられた義援金は3月末時点で累計532億7188万円だったと発表した。2019年度の受け入れは4億3999万円で前年度比64.3%減。受入額の97.3%に当たる518億2677万円を35市町村に配分した。最多は熊本市の327億1475万円で、益城町54億1455万円、御船町18億5020万円、南阿蘇村12億7585万円と続いた。

2020年4月13日(月) 熊本地震1461日目

■明日 熊本地震から4年 仮住まいなお3122人
県は10日、2016年4月に発生した熊本地震の応急仮設住宅の入居状況(3月末現在)を発表した。14日で震災から4年を迎えるが、なお3122人(1296世帯)が仮住まいを続けており、被災者の生活再建は引き続き最大の課題となっている。

2020年4月14日(火) 熊本地震1462日目

■熊本地震きょう4年
震災関連死を含めて272人の命を奪った熊本地震は、14日で発生から4年を迎えた。仮住まいを強いられている被災者は3122人(3月現在)。2017年5月のピーク時から9割減ったが、生活再建は大きな課題だ。地震で寸断された阿蘇地域の交通インフラは、国道57号やJR豊肥線の20年度再開にめどがついた。甚大な被害が出た益城町では、中心部の区画整理事業や県道4車線化といった「復興まちづくり」も本格化している。

■全戸達成4市町村 生活再建なお課題
熊本地震の被災者向けに12市町村が整備した災害公営住宅(復興住宅)について、3月末現在で入居率100%を達成したのは宇土、美里、西原、甲佐の4市町村にとどまることが13日、県のまとめでわかった。県全体の入居率は90%。最も低かったのは宇城市の68%で、市町村間でも開きが見られた。

2020年4月15日(水) 熊本地震1463日目

■熊本地震 追悼の光 再生誓う
熊本地震の発生から4年を迎えた14日、県内の被災地で追悼行事が開かれた。熊本市の県庁では県主催の犠牲者追悼式があり、参列した遺族ら26人が、関連死を含む犠牲者272人に鎮魂の祈りをささげ、震災の記憶を風化させないことを誓った。今年は新型コロナウイルス感染防止策で参列者を10分の1以下に絞り込み、全員がマスク姿での式典となった。

■益城町でも犠牲者悼む
熊本地震の前震から4年を迎えた14日、益城町は犠牲者を悼んで町交流センターに献花台を設けた。花束を抱えた遺族や住民らが次々に訪れ静かに手を合わせた。献花に訪れた西村博則町長は、町役場仮設庁舎で全職員と黙とうした後、「風化させないように安心・安全なまちづくりを進めていく」と誓った。

2020年4月17日(金) 熊本地震1465日目

■目立つ更地 世帯半減
熊本地震で248世帯の家屋が全半壊、3人が亡くなる甚大な被害が発生した南阿蘇村の立野地区。地区内にある新阿蘇大橋や国道57号(現道)など主要インフラの年度内完成が示される一方、避難していた世帯の帰還は限界が見え始めた。地震本震から16日で丸4年。復興への光明と厳しい現実が交錯する。

■何年たっても忘れない
2度目の震度7が襲った熊本地震の本震から16日で4年を迎え、被災地は鎮魂の祈りに包まれた。新型コロナウイルスの感染拡大で、阿蘇地方で慰霊式が中止になるなどの影響が出たが、遺族らは犠牲者の面影に心を寄せ、復興への思いを新たにした。

■発生時に祈り
午前1時25分、崩落した南阿蘇村の阿蘇大橋のたもとでは、車ごと土砂崩れに巻き込まれた大和晃(ひかる)さん=当時(22)=の両親5人が冥福を祈った。大学生だった大和さんは、熊本市の友人らに支援物資を届け、阿蘇市の自宅に帰る途中だった。遺体が白川下流の河川敷で見つかったのは4か月後。その現場を見下ろす路上にアスファルト片を積み上げた「弔いの祭壇」に、大和さんが好きだったジュースやたばこ、花束を供えた。

大和さん関連のブログ
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2020年4月22日(水) 熊本地震1470日目

■17市町村に8325万円配分
県は21日、熊本地震の被災者支援で県と日本赤十字社、共同募金会に寄せられた義援金の第46次配分で17市町村に8325万円を送金すると発表した。すでに受け取った世帯への追加支給はない。
配分額の最多は熊本市の3805万円。益城町1210万円、宇城市850万円と続いた。