地震関連週刊ニュース

熊本地震に関心をもっていただけるよう地震関連の主な新聞記事や身の回りの出来事を記します。なお、新聞記事の著作権に留意し、みだしと一部抜粋といたします。



7月21日(木) (7月21日熊日新聞朝刊より一部抜粋)

●県内初 甲佐町 復興住宅を整備
熊本地震による被災者の恒久的な住まいとして、甲佐町が災害公営住宅(復興住宅)の整備に向けた住民意向調査を8月中旬にも始めることが20日分かった。必要な個数などを把握した上で整備計画を10月までに策定、2017年度のと着工を目指す。熊本地震の復興住宅建設が具体化したのは初めて。
復興住宅は、自力での自宅再建が難しい被災者のため、仮設住宅からの転居先として、国の補助を受けた都道府県や市町村が整備、一般の公営住宅より安い家賃で貸し出す。

●ふっこう割「宿泊券買えない」
県内の宿泊7割引きとなる「熊本宿泊券」のネット販売が始まった20日、専用のウェブサイトに接続できない状態が続き、購入希望者から、販売元の県に苦情や問い合わせが殺到した。
1枚5千円の宿泊券を1,500円で購入でき、1人6枚まで購入可能。用意した枚数は21万枚。販売開始と同時に想定した1万件を大幅に超える3万1千件のアクセスがあり、サーバーの能力を越えたという。県観光課によると20日9時時点の販売数は約5万枚。

●「ライオン」逃げたデマ投稿か
熊本東署と県警サーバー犯罪対策課などは20日、熊本地震の前震直後に熊本市動物園からライオンが逃げたというデマを短文投稿サイト「ツイッター」に投稿したとして、偽計業務妨害の疑いで、神奈川県の会社員(20)を逮捕した。
災害時にインターネット上にデマを書き込んだとして逮捕されるのは、全国初。



7月20日(水) (7月20日熊日新聞朝刊より一部抜粋)

●公費解体ようやく着手
熊本市は19日、熊本地震で全半壊した家屋の公費による解体撤去に着手した。熊本市の被災家屋は県内最多で、現時点で約8千件の公費解体を見込んでいる。
地震発生から3カ月を過ぎ、ようやく解体作業が始まった。

●南阿蘇 31日部分再開
熊本地震で被災し、全線運休が続いている第三セクター「南阿蘇鉄道」(本社・高森町)は19日、全区間(高森-立野、17.7㌔)のうち高森-中松間(7.11㌔)の部分運転を31日に再開すると発表した。全線運休から3カ月ぶり。名物の観光トロッコ列車も復興のシンボルとして復活する。沿線の住民からは、待ちに待った運転再開に喜びと期待の声が上がった。



7月19日(火)

●九州北部地方 梅雨明け
福岡管区気象台は18日、熊本県を含む九州北部地方が梅雨明けしたとみられると発表した。
平年より1日、昨年より11日早い。熊本地方気象台によると、梅雨入りした6月4日から7月17日までの県内の降水量(速報値)は ▽阿蘇乙姫1,621ミリ(平年値945.9ミリ) ▽益城町1,100ミリ(同716.8ミリ) ▽甲佐町1,150ミリ(同693.9ミリ)など。
県内ほぼ全域で平年を大きく上回る雨が降り、菊池市では平年比78%増の1,080ミリに達した。

●熊本県内高温注意情報
熊本地方気象台は19日の日中の気温が35度以上になるところがあるとして、熊本県内に高温注意情報を出した。熱中症など健康管理への注意を呼びかけている。予想最高気温は、人吉市で35度、熊本市で34度、阿蘇市乙姫で31度、天草市牛深町で31度を見込んでいる。(午前4時53分発表)



7月18日(月) (7月18日熊日新聞朝刊より一部抜粋)

●益城町 仮設最大「テクノ団地」入居開始
益城町小谷の応急仮設住宅団地「テクノ団地」で17日、入居が始まった。
全516戸は熊本地震の仮設住宅団地で最多。町中心部から7キロ離れ、商業施設もないため当初は被災者が敬遠したが、支援態勢の充実で一転。全戸で入居が決まった。ただ態勢が整うのは9月以降で、県や町はニーズをくみ取りながら、生活支援や孤立防止に力を入れる。

●益城の日曜朝市 復活
益城町の農家が農産物を直売する日曜恒例の朝市「ましきメッセもやい市」が17日、宮園町商工会駐車場で開かれた。熊本地震で休止を余儀なくされたが3カ月ぶりに再開。 

●飼育員ら 奮闘続く
熊本地震で被災し長期休園が続く熊本市動物園(東区)。園内には休園前とほぼ同じ100種類超の動物が暮らしており、飼育員たちは不便な環境の中で世話に奮闘、新たな命も生まれている。
「来園者に希少動物を見てもらいたい、自然の大切さを伝えるのが私たちの役目。いつ再開できるのか先が見えないがつらい」と飼育員がつぶやく。
地震後、トラやライオンなど猛獣4種(計5頭)が他園に移動したのみで、ゾウのほか、ホッキョクグマ、チンパンジーなど700匹近くの動物が園内に残ってる。
4月14日の前震以降、アカカンガルーやホロホロチョウなど8種無31匹の赤ちゃんも誕生した。