熊本地震関連のニュースからピックアップ -2017年8月-
熊本地震関連ニュースピックアップは、熊本日日新聞の記事より抜粋しています。
8月1日(火) 熊本地震475日目
■みなし仮設で孤独死
県は21日、熊本地震で整備された仮設住宅での「孤独死」調査で、新たに熊本市の借り上げ型みなし仮設住宅に住んでいた60代の男性1人が、誰にもみとられずに亡くなっていたと発表した。仮設住宅で孤独死が確認されたのは8人目(うち1人は建設型の仮設住宅)。県と市によると、男性は同市のアパートで1人暮らし。男性の知人が「最近姿を見ていない」と警察に通報し、5月23日、室内で死亡しているのが発見された。
■仮設入居者の情報提供 熊本市見守り活動強化へ
熊本市は1日、熊本地震で被災した仮設住宅入居者の見守り活動を強化するため、市民生委員児童委員協議会と市高齢者支援センターささえりあに対し、入居者の情報提供を始める。支援が必要な世帯へ訪問してもらい、きめ細かな支援につなげる。同市には他市町村からの転居者も含め仮設住宅入居者が約1万1世帯に上り、市が全5区に設置した「地域支えあいセンター」が、看護師計40人体制で見守り活動を続けている。
8月3日(木) 熊本地震477日目
■震災関連死に70代男性認定 御船町
御船町は2日、70代男性を熊本地震の震災関連死に認定したと発表した。関連死は同町で9人、県内では186人となった。直接50人と大雨による二次災害死5人を含めた犠牲者は241人。
8月4日(金) 熊本地震478日目
■震災関連死3人認定 熊本市
熊本市は3日、熊本地震後に死亡した男女3人を震災関連死に認定したと発表した。うち1人は自殺。県内の関連死は189人(熊本市69人)で、直接死50人と大雨による二次災害死5人を含めた犠牲者は244人になった。
8月19日(土) 熊本地震493日目
■「地震影響脱す」8割強
熊本日日新聞社は18日、熊本地震からの復旧・復興について、県内主要企業へのアンケート結果をまとめた。自社の経営状況が、地震前とほぼ同水準に回復した企業の割合が53.8%と半数を超え、地震前を上回っている企業も17.0%に上った。地場企業の復旧・復興が着実に進んでいることがうかがえる結果となった。
■公費解体 進捗78.8%
県が18日公表した熊本地震で損壊した住宅の公費解体棟数の集計によると、7月末時点の進捗率は78.8%となり、前月末(73.6%)から5.2ポイント上昇した。申請棟数3万5184棟に対し、解体済みは2万7728棟で残りは7千棟余りとなっている。
解体済み棟数は熊本市が8825棟(進捗率66.5%)で最多。益城町5234棟(同93.4%)、宇城市1817棟(同76.5%)と続いた。進捗率は高い順に嘉島町97.3%(解体済み1097棟)、阿蘇市95.3%(同856棟)、産山村95.0%(同38棟)だった。公費解体は27市町村が実施。山都町が申請121棟の解体を7月で全て終え、完了は6市町村となった。
8月28日(月) 熊本地震502日目
■南阿蘇村の長陽大橋ルート 1年4カ月ぶり開通
熊本地震の被害で不通となっていた南阿蘇村の長陽大橋ルート(村道栃の木立野線、約3㌔)が27日、応急復興工事を終えて1年4カ月ぶりに開通した。同村立野の国道57号と村中心部を通る国道325号を直結するルートが復活。大きな迂回の必要がなくなり、通勤・通学の負担軽減や復興の進展が期待される。