熊本地震関連のニュースからピックアップ -2017年10月-


熊本地震関連ニュースピックアップは、熊本日日新聞の記事より抜粋しています。

10月1日(日) 熊本地震536日目

■立野 長期避難「31日解除」
南阿蘇村の吉良清一村長は30日、熊本地震の影響で立野地区の357世帯が認定されている「長期避難世帯」について、「10月31日に解除する」と正式に表明した。解除されれば認定から1年ぶり。住民は地区内で自宅を再建できるようになる。吉良村長は「立野が元に戻るための大きな前進」と述べた。

10月2日(月) 熊本地震537日目

■阿蘇火山博物館 全面再開 火口カメラ 来夏復旧へ
熊本地震で被災し、仮営業を続けてきた阿蘇市の阿蘇火山博物館は1日、営業を全面再開した。売店コーナーを新装し、カフェショップを開設。阿蘇山上の中核施設が〝本格復帰〟し、観光客の回復に弾みがつきそうだ。

10月3日(火) 熊本地震538日目

■仮設入居 1年延長可能に 個別に事情判断
熊本地震で県が整備した仮設住宅について、原則2年の入居期間の延長を可能にする政令の改正を、政府が6日にも閣議決定する方針を固めたことが2日、分かった。県は内閣府との協議が調い次第、やむを得ない事情で住まい再建が困難な被災者について個別に1年間の期間延長を認める方針だ。

10月5日(木) 熊本地震540日目

■阿蘇登山道 南阿蘇側が開通
熊本地震による土砂崩れなどで通行止めになっていた県道阿蘇吉田線南阿蘇側ルートが4日、開通した。地震発生から1年半。
これで、阿蘇登山道の通行止めは県道阿蘇公園下野線約5キロのみとなった。県は本年度中に復旧するとしている。

10月9日(月) 熊本地震544日目

■益城屋台村 月内閉鎖へ 支援に感謝 最後の催し
10月中に閉鎖する益城町惣領の「ましき復興市場・屋台村」で8日、アマチュアバンドなどが演奏やダンスを披露するファイナルイベントがあり、大勢の来場者でにぎわった。全国からの支援に感謝の思いを伝えようと、店主らが企画。大型テント脇の野外ステージには「みんなに支えられた最高の1年4カ月 本当にありがとう」とのメッセージが掲げられ、県内外から駆けつけたアマチュアバンドやタレントらが歌やパフォーマンスを披露して盛り上げた。

10月14日(土) 熊本地震549日目

■熊本地震1年半 仮住まい なお4万4986人
熊本地震の発生から14日で1年半を迎えた。仮設住宅などで仮住まいを続ける被災者は9月末現在、県内外で合わせて4万4986人(1万9164世帯)に上る。県のまとめでは、入居のピークだった今年5月末の4万7800人(2万255世帯)と比べて2814人(5.9%)の減少にとどまり、恒久的な住まい確保が進んでいない現状が浮き彫りとなった。
建設業者不足のほか、被災宅地の復旧、災害公営住宅の整備が遅れていることなどが要因とみられる。県は、12日、こうした事情で住まい再建を進められない被災者について、仮設入居期間延長(1年)の対象に含める方針を示した。

10月15日(日) 熊本地震550日目

■災害公営住宅 着手5割弱
熊本地震で自宅を失い、自力での住まいの再建や確保が難しい被災者のため、県内12市町村が整備を計画する災害公営住宅約千戸のうち、9月時点で用地が確定し設計など整備に着手できた戸数が5割弱にとどまることが14日、分かった。
県住宅課のまとめによると、9月25日時点で12市町村が計1027戸の整備を計画。うち着手できたのは464戸。宇土、宇城、美里、甲佐の4市町では計画戸数全てで着手できた一方、阿蘇、大津、益城の3市町は着手できていない。

■震度1以上4410回に
気象庁は14日、昨年4月14日の熊本地震前震から今年10月13日までの1年半に、震度1以上を観測した関連地震が4410回に達したことを明らかにした。この半年は1カ月に10~28回で推移。
気象庁は「依然として活発な活動が続いており、引き続き注意が必要」としている。
1年半の震度別発生回数は次の通り。▽震度7 2回▽震度6強 2回▽震度6弱 3回▽震度5強 5回▽震度5弱 13回▽震度4 120回▽震度3 415回▽震度2 1197回▽震度1 2653回

10月18日(水) 熊本地震553日目

■宇城市と益城町 関連死に各1人
宇城市と益城町は17日、熊本地震の震災関連死として、それぞれ90代の女性1人を新たに認定したと発表した。関連死は同市10人、同町21人、県内で193人で、直接死50人と大雨による二次災害死5人を含む犠牲者は248人となった。

10月19日(木) 熊本地震554日目

■義援金9千万円 20市町村に配分
県は18日、熊本地震の被災者支援のために県と日本赤十字社、共同募金会の3者に寄せられた義援金の第16次配分として、20市町村に9040万円を配ると発表した。新たに被害が確定した世帯向け。
3者への義援金は13日時点で累計509億7722万円。16次までで75.7%を配分することになる。

10月25日(水) 熊本地震560日目

■立野避難 31日に解除申請
南阿蘇村は24日、熊本地震の影響による同村立野地区の357世帯の「長期避難世帯」認定を31日に解除するよう、県に同日申請する方針を固めた。県は村の申請に従って解除する意向。

10月26日(木) 熊本地震561日目

■益城町で復興秋祭り 28日、泉谷さんライブも
益城町と町商工会は28日、グランメッセ熊本で「復興みんなの秋祭り」を開く。熊本地震の影響で恒例の夏祭りを2年連続中止したため、場所を移して秋祭りとして実施する。町民グラウンドで開かれていた夏祭りは例年約5万人が来場していたが、地震による地盤沈下で照明灯が壊れたため中止。祭りの復活を求める声が多く寄せられていた。

10月31日(火) 熊本地震566日目

■全線復旧めざす南阿蘇鉄道 「上下分離」方式を導入
熊本地震で被災した第三セクター・南阿蘇鉄道(高森線)の全線復旧・復興に向けた支援策を協議している再生協議会(再生協)が、線路や駅舎といった鉄道施設や用地の保有を別法人に移す「上下分離」方式を導入する方針を固めたことが30日、関係者への取材でわかった。31日の第4回再生協で決める。

■立野長期避難 きょう解除
熊本地震の影響で、南阿蘇村立野地区の360世帯が認定されている「長期避難世帯」が31日、1年ぶりに解除される。避難している住民が立野に戻って暮らせるようになり、甚大な被害を受けた集落は再建への一歩を踏み出す。

■災害公営住宅 必要数1575戸に増加
県は30日、熊本地震で自宅を失い、自力での住まいの再建や確保が難しい被災者のために、県内12市町村が整備する災害公営住宅の必要戸数の見通しが、当初計画から5市町村で548戸増えて計1575戸になったと明らかにした。