熊本地震関連のニュースからピックアップ -2018年9月-


熊本地震関連ニュースピックアップは、熊本日日新聞の記事より抜粋しています。

9月1日(土) 熊本地震871日目

■熊本地震で初 関連死 再審査で認定
熊本地震が原因で亡くなった「震災関連死」をめぐり、熊本市と益城町が一度は認定審査を却下した2人について、遺族の不服申し立てを受けて再審査した結果、関連死に認定していたことが31日、分かった。熊本地震では初のケース。

9月2日(日) 熊本地震872日目

■熊本地震を教訓に
益城町は1日、大規模災害の発生に備えた職員向けの図上訓練を実施した。事前に訓練内容を知らされていない約70人が参加。熊本地震の教訓を踏まえ、6月に改訂した「地域防災計画」に盛り込んだ初動対応などを身につけるのが狙い。
訓練後、今石佳太危機管理監は「目の前の課題に追われ、必要な対応に抜けている部分や重複する部分がなかったか、今後検証したい」と講評した。町は今回の訓練の報告書を作成し、公表する方針。

■復興ねぶた 三たびエール 熊本城
「青森ねぶた祭」の山車が熊本市の熊本城二の丸広場を練り歩く「熊本復興ねぶた」が1日夜、披露された。今年で3回目。

9月12日(水) 熊本地震882日目

■心の病 高リスク8%
熊本地震後に仮設住宅へ入居した被災者のうち、約8%の住民がうつ病などにつながる可能性がある「高度」のリスク状態にあることが、県のまとめで分かった。昨年よりわすがに改善したものの、平常時の2倍にあたる状態が続いている。調査は県が3月末~6月1日に実施。「神経過敏に感じる」など6項目を、「全くない」「ときどき」など5段階評価で聞き、数値化した。昨年の12市町村から19市町村に対象者を増やし、約3万5千人のうち約1万2500人が回答。回答率は35.3%。結果によると、建設型の仮設住宅で8.9%が「高度」判定で、昨年より1.6ポイント改善。借り上げ型のみなし仮設住宅は8.1%で0.9ポイント改善した。
県障がい者支援課によると、平常時の国調査で、心の病などにつながる恐れのある「高度」判定は約4%程度という。中等度、軽度ともに昨年より改善傾向にあるが、いずれも建設型がみなし仮設を上回っていた。県は同時に身体面の健康調査も実施。みなし仮設で「体調があまり良くない、悪い」と回答した住民は23.4%で、昨年から5.2ポイント改善した。「体を動かす機会」や「飲酒量」も改善傾向にあった。

9月15日(土) 熊本地震885日目

■石工の技 熊本城で学ぶ
全国の石工らでつくる文化財石垣保存技術協議会(兵庫県姫路市、松本勝蔣会長)が14日、熊本地震で被災した熊本城(熊本市)で石を割る伝統技術を学ぶ研修会を始めた。県内での研修は初めて。17日まで。
今回は地震で崩落するなどした熊本城の石を使って、石を割るために彫られた長方形の「矢穴」を観察。これを基に、矢穴を彫るための鉄のノミを手作りし、石工の原点を再確認する。

9月29日(土) 熊本地震899日目

■関連死 新たに1人 益城町
益城町は28日、熊本地震の震災関連死に、昨年亡くなった男性1人を新たに認定したと発表した。年齢や死亡に至る経緯などは「遺族の意向」として公表していない。関連死の認定は同町で25人、県全体で214人となった。直接死50人と大雨による二次災害死5人を含めた県内の犠牲者は269人。