熊本地震関連のニュースからピックアップ -2019年4月-

熊本地震関連ニュースピックアップは、熊本日日新聞の記事より抜粋しています。

4月11(木) 熊本地震1093日目

■心のケア必要1804人
県教委と市教委は10日、熊本地震の影響で心のケアが必要と判断された県内の公立小中高校と特別支援学校の児童生徒が、2月の調査で計1804人だったと発表した。昨秋の前回調査より131人減った。調査対象の17万4862人の1.0%にあたる。うち約3割の557人が新たにスクールカウンセラー(SC)によるケアが必要と判断された。熊本市の小中学生は874人で前回から37人増。一方、上益城郡地域は517人で168人減った。他の地域は大きな変化はなかった。県立中、高校生は153人、特別支援学校生は2人で横ばい。

4月12(金) 熊本地震1094日目

■独房高齢者 仮設の20%
熊本地震で自宅を失い仮設住宅で暮らす被災者のうち、1人暮らしの高齢者(65歳以上)が全体の20%に上ることが11日、県の集計で分かった。高齢者の多くは災害公営住宅(復興住宅)への入居を予定しており、転居後も見守りを強化するなど、長期的な支援が必要になりそうだ。

4月14日(日)熊本地震1096日目

■熊本地震きょう3年 1万6519人仮住まい続く
関連死を含め270人の命を奪った熊本地震は14日、発生から3年を迎えた。仮住まいを強いられている人は1年前に比べ2万1千人余り減り、3月末現在で1万6519人(7304世帯)。建設型仮設住宅の入居率は5割を切った。災害公営住宅(復興住宅)の建設も各地で進むが、住まい再建のめどが立たない被災者は多い。

■仮住まい 熊本市 最多の8552人
県は、熊本地震で仮設住宅に入居している人数について、3月末現在の市町村別内訳をまとめた。仮住まいを続ける住民がいるのは県内の20市町村。最多は熊本市の8552人だった。熊本市は前年に比べ58%減少で、県すまい対策室は「賃貸アパートなど借り上げ型のみなし仮設が多く、入居期限後にそのまま住み続ける傾向にある」としている。2番目に入居率が多かったのは益城町で3473人。建設型に1977人が入居している。災害公営住宅(復興住宅)を待つ世帯が多く、減少率は45%だった。

■地下水位 地震影響続く
熊本地震後に起きた地下水変動に関するシンポジウムが13日、熊本市中央区の県民交流館パレアであり、研究者が水位上昇などの影響が続いていることを報告した。サントリー熊本地下水みらいプロジェクト主催、日本地下水学会、熊日など共催。約400人が聴いた。

4月15日(月)熊本地震1097日目

■熊本地震3年 再生へ 前を向いて
熊本地震の発生から3年を迎えた14日、県内各地で追悼行事が開かれた。熊本市中央区の県庁では県主催の犠牲者追悼式があり、遺族ら参列者345人が震災で亡くなった270人(関連死含む)に鎮魂の祈りをささげ、復興への誓いを新たにした。

4月16日(火)熊本地震1098日目

■熊本地震3年 仮設団地約10市町村
熊本地震の建設型の仮設住宅団地(仮設団地)がある15市町村のうち、10市町村が仮設団地の集約や検討を進めていることが15日、市町村への取材で分かった。仮設団地からの退去が5割を超える中、入居者の孤立化防止や防犯などが目的という。仮設団地は16市町村で110団地4303戸が整備されたが、今年3月末時点の入居数は1993戸に減少。産山村の2団地は昨年7月、村営住宅に転用されている。

4月17日(水)熊本地震1099日目

■本震3年 阿蘇大橋崩落 大和さん家族
祈る 午前1時25分
何年たっても忘れない-。
3年前の熊本地震「本震」の発生時刻と重なる16日午前1時25分、地震で崩落した南阿蘇村の阿蘇大橋付近で犠牲になった阿蘇市の大学生、大和晃さん=当時(22)=の家族らが現地を訪れ、静かに祈りをささげた。

■18年度 関連死 認定率6%
熊本地震に伴う県内の震災関連死の認定率が2018年度は6.2%にとどまり、16~17年度の平均認定率36.4%を大きく下回っていたことが16日、県への取材で分かった。地震から時間がたつにつれ、審査件数が少なくなっているのに加え、因果関係が認定されづらくなっている。

■公立学校97%復旧
県教委は16日、熊本地震で被災した公立学校施設の復旧状況を定例会で報告した。被害が比較的大きかった272校のうち、2018年度末までに97.4%が復旧。残る学校施設についても、20年度までの完了を見込む。

4月20日(土)熊本地震1102日目

■5255万円を18市町村に配分
県は19日、熊本地震の被災者支援で県と日本赤十字社、共同募金会に寄せられた義援金の第34次配分として、18市町村に5255万円を送ると発表した。23日に市町村へ送金する予定。配分額は大津町3040万、熊本市1550万円、菊陽町180万円など。被害が新たに確定した世帯が対象で、支給額は配分基準額を参考に自治体が決める。3者に集まった義援金は総額528億5412万円(12日時点)。

4月21日(日)熊本地震1103日目

■復興願い 華麗に 東京ガールズコレクション
国内最大級のファッションイベント「東京ガールズコレクション」(TGC)が20日、益城町のグランメッセ熊本で開かれた。県内開催は初。熊本地震からの復興につなげようと企画。女性を中心に述べ約1万2千人が来場し、有名モデルの華麗なウオークや人気アーティストのステージに、会場は大きな歓声と笑顔に包まれた。

4月27日(土)熊本地震1109日目

■阿蘇大橋崩落で断水 立野の水道水 本復旧
南阿蘇村は26日、熊本地震で甚大な被害を受けた立野地区の簡易水道について、地震前と同様に黒川対岸の立野水源から送水を始めたと発表した。地震から3年を経て同地区の水道水が本復旧した。

■益城町の仮設で70代女性孤独死
県は26日、益城町の建設型仮設住宅で今年3月、同町の70代の女性が誰にも看取られずに亡くなったと発表した。仮住まいでの「孤独死」の確認は計29人(公営住宅、特定優良賃貸住宅各1人を含)となった。